内的自己対話―川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「この犬は、僕のだ」から、一切の争いの原理としての「僕のもの、君のもの」へと遡る

ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』(A Room of One’s Own, 片山亜紀訳、平凡社ライブラリー、2017年)をパラパラとめくっていて、その第三章に引用されているパスカル『パンセ』の一文に目が止まった。英語原文では、« Ce chien est à moi » と仏語…